日本の高校教師が教育について自論を語ってます。

高校教師の考えた教育論

現役の高校教師があーでもない、こうでもないと教育について愚論を展開しています。

インターハイ中止?

 以前に一度「どうなるインターハイ」という題で書きましたが、今ここに至って「インターハイ中止」という一大事が現実のものになろうとしています。高校現場にはそういう達しが流れてきています、

 しかし、本当に中止しかないのでしょうか?この学年だけ我慢しろというのでしょうか?

 一生に一回しかない高3のインターハイ、もちろん本大会だけでなく地方予選も含めての一大イベントです。小学校から、中学校から、高校からと、その競技を始めた時期はバラバラでも、引退をインターハイに定めている生徒は何万人といます。その終わりを飾る舞台が奪われることについて、ほとんど報道されることもなく、高体連からの「中止」というお告げを聞くしかないなんて、私は理不尽だと思います。

 せめて、国会の場で、あるいは責任ある立場の人間から、中止せざるを得ない理由説明ぐらいあってもよいと思いますし、記者会見があって当然の事案だと思います。

 さらに意見を述べると、本当に中止しかないのですか?と詰め寄りたいです。延期できませんか?地方予選が出来るようになるのが、7月だったら、9月か10月に各競技別にでも秋のインターハイが各所で実施できるのではないですか?そこまで延期して、何が困るのでしょう?引退時期が遅れて学力とか進路とかについて問題視するのですか?それを言うなら、サッカーやラグビーはどうなのでしょう?毎年正月の全国大会まで引っ張ってますよね。それでも東大行く生徒がいると報道されているではないですか?

 インターハイを取るのか受験勉強を取るのかの選択は高校生自身が今までも悩みに悩んで行ってきました。インハイを選んだから、仮に浪人になっても納得するという人がほとんどでしょう。また、インターハイでの活動成果によって大学進学が決まるというスポーツ推薦組はどうなるのですか?大会が無くなる=進路も失うで納得できるのでしょうか。さらに高校のクラブ活動で競技を離れる覚悟の就職組は心残りどころではないと思います。

 何十万人の高校生の夢と希望と将来の結晶であるインターハイをどうか今年も実施して下さい。せめて都道府県大会だけでも、大人が知恵を絞って開催しましょう。何ごとも最後まで諦めるなと言ってきた指導者たち、保護者たち、OB OGたち、あらゆる人が声を上げて守るべきものだと思います。