日本の高校教師が教育について自論を語ってます。

高校教師の考えた教育論

現役の高校教師があーでもない、こうでもないと教育について愚論を展開しています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

大学9月入学再考

やはり9月入学は見送られそうです。前回も前々回も書きましたが、大学だけ9月入学にしてくれるだけでいいのに、小学校から大学まですべての学校で9月入学にしようとすること自体が的外れだと思います。学習機会の確保とか言われていますが、今のままでならば…

「大学」9月入学

前回も書きましたが、9月入学の発端は現在の高校3年生の訴えにあります。中学3年生や小学6年生ではありません。 つまり、9月大学入学の「大学」がいつの間にかなくなってしまっていることがこの改革を複雑かつ不可能に見せていると考えられます。 原点に返っ…

9月入学のアンケートを!

9月入学が取り上げられている現状は一歩前進ですが、報道されているメリット・デメリットでいくつか疑問点があります。また、一番の疑問点は、なぜ、当事者である生徒・児童の意見を聞かないのかと言うことです。 まず一番の疑問点です。大阪の高校生が中心…

インターハイ中止?

以前に一度「どうなるインターハイ」という題で書きましたが、今ここに至って「インターハイ中止」という一大事が現実のものになろうとしています。高校現場にはそういう達しが流れてきています、 しかし、本当に中止しかないのでしょうか?この学年だけ我慢…

夏入試秋入学へ

新型コロナウィルス感染拡大に伴う現在の社会状況を踏まえて考えたことが多数ありますので、今回は箇条書きにさせてもらいました。 1.この高校3年生から夏入試秋入学にシフトして、学習機会の平等を維持する。 2.1によって国際交流を活性化する。 3.1によっ…

学校再開?

コロナウィルスの感染拡大の恐れがある中で、私の住む大阪府箕面市と隣接している兵庫県は学校を再開すると報道されています。休校延期の嘆願が生徒や保護者から出ているとも聞きます。 どうして、生命の危機だと言われている中でこのような結論に達したので…

どうなるインターハイ

オリンピックは1年程度の延期が決まりましたが、インターハイ(全国高校総体)はどうなるのでしょうか?4月から地区予選が始まり、5月には都道府県レベルの予選も始まります。遅くとも6月には代表を決定していないとダメなはずです。 そう考えると、もうそろ…

恋う、学校再開

全国一斉休校の要請が出て、授業がなくなり、そのまま春休みに突入する感じになっているところが多いかと思います。 長い春休みと考えればそう取れなくはないと思いますが、長時間子供が家にいるという常ならぬ状況にそろそろお母様方のイライラが限界に達し…

心との闘い

まだ身近に新型コロナウィルス感染者がいないせいか未曾有の危機とかパンデミックとか報道されていても実感が湧きません。幸せな状況であるにはあるのですが、それだけに通常の生活が出来ないことにもどかしさも感じます。そういっているうちに、身近に感染…

電話確認

「もしもし、元気か?ちゃんと課題やってるか?進んでるか?そうか、エライやん。そうやって、計画的にやんねんで。たまには身体も動かして。近くの公園行くぐらいは、体育として認めるから(笑)。カラオケは音楽やけど禁止な(笑)。ホンマに勉強しとかん…

卒業式

「何が正解かわかりませんが、その中で生徒の皆さんの健康を最優先に考え、何ができるか考えて、このような卒業式になりました。」と、私が勤務している高校の校長は式の最後に卒業生に語りかけました。各教室のプロジェクターに映った校長の表情から苦渋の…

コロナウィルス

コロナウィルスの感染拡大の防止策を学校として考えた時には、ネットを利用しての遠隔授業ということになるかと思います。止むを得ずですが、ネットを利用した通信教育を全国的に徹底してみるという機会になるでしょう。 私は、各自でスタディサプリのような…

大学入試改革

大学新卒一括採用の慣行が影を潜めていき、採用が年齢に関係なく柔軟に行われるのであれば、高校を出て即大学入学、その後4年で卒業、そして就職という直線型の進路に大きなウエイトを置く必要はなくなるでしょう。 そこで提案なのですが、高校を卒業した後…

制服廃止

私は次の理由から中高生の制服を全国一斉に廃止すれば良いと考えています。 1 性同一性障害の生徒の存在です。少数とはいえ、配慮が必要だと思います。中学生になる段階で非常に苦しむという話を聞きます。 2 温暖化にマッチしていません。制服の形に捉われ…

スクールレコーダー

ドライブレコーダーが車について、煽り運転や逆走の実態が明るみに出て、ドライブマナーが向上しました。また、交通事故の際にも証拠として有効活用されています。 そこで、提案なのですが、児童・生徒にもカメラを身につけてもらうというわけにはいかないで…

真夏の大会?

オリンピックのマラソン競技が暑さのために東京から札幌に会場が移転したことは記憶に新しいと思います。 それならば、毎年過酷な条件で実施されている大会の日程や場所についても再考されるべきだと考えます。その大会とは、全国高校総体、つまりインターハ…

ルール変更

私は高校、大学と軟式庭球部に所属していました。と書いても、年代によってはそれ何ですか?となると思います。今でいうソフトテニス部です。私が高校で入部した時には軟式庭球部というのが正式名で、略して軟庭と言われていました。 当時はポジションが2つ…

ユーチューバーになりました

昨年秋に、以前勤務していた高校の教え子4人と大阪で会食することがありました。ぜひ直接会って報告したいことがあるとのことでしたので、かねてうわさに聞いていた「あのことだろう」と思いながら、それまではラインでお互いにそのことには触れずに当日を迎…

6.6制の12年

高校無償化が推進されるならば、いっそのこと全国の中学と高校をすべて6年一貫の中高一貫校にリニューアルすれば良いと思います。 そうすることで各家庭からより近い場所で安心して小学校6年プラス中高6年の12年間を過ごすことができます。 子供の数が減り、…

昌平高校サッカー部

昨日、つまり2020年1月5日、テレビで高校サッカーの試合を観戦しました。前任校の埼玉県の昌平高校対青森山田高校の準々決勝でした。結果は2対3で青森山田高校の勝利でした。 勝って日本一に近づいてほしいと思っていましたので、とても残念ではありますが、…

逆算できない進路指導

今、高校現場で困ったなと思うことは、生徒に将来どんな仕事に就きたいかと質問出来ないことです。ちょっと前までは、「将来、何になりたい?」「弁護士です。」「じゃあ…」と話しが続いていったのですが、今は「弁護士です。」「弁護士かあ、弁護士なら将来…

充填期間

22歳で教師になり、がむしゃらに突き進んでみた二十歳代終盤、ここで満足して伸び悩むのを恐れ、周囲の反対を押し切り29歳で母校を後にして新設校に転勤、そこでさらに優秀な生徒と先生たちに出会い、成長させてもらいました。 しかし、それにも飽き足らず、…

教育のど真ん中

明けましておめでとうございます。昨年12月からこちらにブログを書いています。誰かが読むかもしれないという一抹の緊張感を持ちつつも、自由に伸び伸びと荒唐無稽な話をダラダラ書いています。 今までも中高教師用メールマガジンなどに文章を載せて頂いてき…