日本の高校教師が教育について自論を語ってます。

高校教師の考えた教育論

現役の高校教師があーでもない、こうでもないと教育について愚論を展開しています。

スクールレコーダー

 ドライブレコーダーが車について、煽り運転や逆走の実態が明るみに出て、ドライブマナーが向上しました。また、交通事故の際にも証拠として有効活用されています。

 そこで、提案なのですが、児童・生徒にもカメラを身につけてもらうというわけにはいかないでしょうか。今はメガネに埋め込まれる程小さく軽い小型カメラがありますよね。あれを衣服にピン留めしてもらい、学校生活を送ってもらえたら、いじめ問題の解決策にならないでしょうか。また、教師による体罰・暴言の抑止にもならないでしょうか。

 もし、全員は無理というならば、いじめに遭っているかもしれない児童・生徒だけでもいいです。とにかく、いじめ事件が報告されても、現場がどうだったのか、それがわからないと指導も何も対処の仕様がないのが学校の現状です。生徒アンケートなどでは、正確な実態把握は不可能です。

 よくアメリカの警察官がつけているカメラの映像がテレビで衝撃映像として紹介されています。あの精度で十分なので、装着してもらえば、いじめた側がどう弁解しようが映像と音声という客観的証拠が残り、有無を言わさず指導に入れます。

 プライバシーの問題があるのは、わかりますが、学校がしっかりと管理すれば、映像が独り歩きすることはないと思います。もちろん、教師がずっと映像と睨めっこは出来ないので、予め暴言が出たらその時の映像を警告として出すぐらいのプログラムを組むような必要はあるでしょう。カメラをつけても何も無いということもあるかもしれません。しかし、カメラがついているというだけで、いじめという犯罪行為はかなり抑止出来ると思います。

 学校内に監視カメラをつけて、盗難防止や外部からの侵入を防止することはほとんどの学校で実施されています。もう一歩進めて、個人の身を守るために各個人の記録を取れるようにすべきだと思います。すでに個人で密かに試みられている人がいるかもしれませんが、法律を作って、堂々とつけられるようにした方が良いと思います。

 いじめられていることを先生に分かってもらえず、気づいてもらえず、苦しんでいる子どもは大勢いると思います。そんな子どもを救うのに悠長なことはしていられません。先生が巡回していじめの現場を見つけるなんていう奇跡を待っている間にも、いじめによる被害は拡大していきます。

 ぜひ、ドライブレコーダーに続いて、スクールレコーダーも当たり前になってほしいと思います。