日本の高校教師が教育について自論を語ってます。

高校教師の考えた教育論

現役の高校教師があーでもない、こうでもないと教育について愚論を展開しています。

どうなるインターハイ

 オリンピックは1年程度の延期が決まりましたが、インターハイ(全国高校総体)はどうなるのでしょうか?4月から地区予選が始まり、5月には都道府県レベルの予選も始まります。遅くとも6月には代表を決定していないとダメなはずです。

 そう考えると、もうそろそろ実施か中止かの協議も大詰めではないかと察します。おそらく全国で「インハイどうなるの?まさか中止なんてないよね」と不安に駆られている高校の部活生は何万人もいると思います。

 しかし、まったくと言っていいほど、議論の過程について報道されません。選抜大会の時も野球ばかりがやたらと取り上げられていて、私は「高校野球だけか!」と何か釈然としない気持ちになりました。野球もですが、他の競技でも高校で部活をしている生徒やその指導者にとっては大会の有無はものすごく大きな問題です。一生の問題と言っても過言ではないと思います。

 インターハイを目指して汗を流し、勝っても負けても、そこから多くのことを学んだ大人は私も含めてたくさん存在するはずです。その高校部活生の先輩たちがあらゆる所で「インターハイは何とか開催しようよ」という機運を盛り上げていかないと、いつの間にか中止決定されてしまうでしょう。オリンピック選手は代表の権利を保持して来年出場できても、高校3年生にとっては後にも先にもこの夏しかないのです。

 無観客でいいでしょう。もともとから、関係者しか見に来ない競技がほとんどです。規模縮小とか時期が少しズレるとかは我慢できると思います。春に続いて夏まで全国大会が中止になる悲劇だけは避けてほしいです。

 外出自粛の呼びかけに「早く収束させないと、高校生の大会やイベントが全部中止になるよ!我慢が長引くだけだよ」も付け加えたら、「自粛なんて何?私たちには関係ないわ」という高校生は減るんじゃないでしょうか?もっと若者に対しても、スポーツ愛好者に対しても心に響く呼びかけをテレビでもしたらいいと思います。経済、経済とお金のことも大事なのはわかりますが、二言目にはお金の話しばかりです。そればかりではなく、もっと生身の高校生の気持ちにもなって訴えることも必要だと思います。

 どうか経済に影響ないからとか反対にお金かかって経済にマイナスだからというような計算だけで、一生に一回の夢の舞台を消し去ることだけは避けてほしいと切に願います。