日本の高校教師が教育について自論を語ってます。

高校教師の考えた教育論

現役の高校教師があーでもない、こうでもないと教育について愚論を展開しています。

夏入試秋入学へ

 新型コロナウィルス感染拡大に伴う現在の社会状況を踏まえて考えたことが多数ありますので、今回は箇条書きにさせてもらいました。

1.この高校3年生から夏入試秋入学にシフトして、学習機会の平等を維持する。

2.1によって国際交流を活性化する。

3.1によって出来た時間を利用して、中止と目されているインターハイの代替大会の実施を模索する。

4.3については全競技一同に会さず、各競技で実施、それも移動の問題で不可ならば、せめて都道府県レベルの大会は実施する。

5.1によって出来た時間を利用して、オンライン入試などの方策を検討し実施する。

6.合格入学に価値をおかず、卒業修了に価値をおくことで、入試選抜を簡素化弾力化する。

7.国公立大学(せめて地元の都道府県民については)の完全無償化を実現する。コロナ禍で進学を断念する生徒が出ないようにする。できれば恒久的に制度化する。

8.大・高・中・小とも授業オンライン化を促進する。個別指導を徹底する。共同で実施すべきもの(研究、体育、芸術など)は地域の学校や研究施設が拠点となって指導する。

9.部活動は地域クラブに移行していく。クラブ対抗戦を各競技別に行う。学校対抗でなくしていく。

10.よって、東京の高校の授業をオンラインで受けているが、体育やクラブは地元でやっているという高校生活になる人も出てくる。

11.10の生活の延長で仕事も同様テレワークとなり、地方にも人が残る確率が増える。

12.地域共同社会も徐々に復活し、自然と共生する日本の環境に応じた地方生活にシフトする人が増える。

 様々な問題点があることを承知で書き連ねてみました。今回のことで、自分の地元というか、日本、故郷の都道府県市町村を見直す人は増えると思います。3密を避け、食糧自給、物物交換、共同生活、子育て支援を実現させ、グローバルとか世界経済とかに出来るだけ振り回されない生活に憧れる人は増える気がします。インバウンドや輸出入だけに依存していてはダメだぞと警告されたような気がします。

 自分の足元を見つめ、自国や地域の良さを認めた上で自信を持って国際交流に乗り出していく真の国際人を養成できる良い機会にもなりそうです。

 「災い転じて福となす」と昔の人は言いました。及ばずながら先人たちに負けないように工夫を凝らしていきたいと思います。