日本の高校教師が教育について自論を語ってます。

高校教師の考えた教育論

現役の高校教師があーでもない、こうでもないと教育について愚論を展開しています。

夏入試、秋入学

  大学入試の時期を毎年インフルエンザの流行に怯える冬から夏にシフトしてもらいたいと思います。そうすることで、必要な基礎学力を十分高校時代につけることが可能となります。大学での学習に支障がないようにできると思います。 なぜなら、あまり一般の方々は意識がないと思いますが、どの学力層の生徒でも高校の卒業がかかっている場面では、学習に取り組む姿勢はおおむね良くなります。
 現行のようにセンター試験が1月に行われていると、実質的に高校3年生の3学期は授業ができません。おそらく、どこの高校でも12月末、つまり2学期で授業を終え、卒業認定の評価していると思います。
 もし、センター試験のようなものを7月、私学や国公立の2次試験を8月に行い、9月大学入学に変更してもらえば、3年の3月、3学期までみっちりと高校で教育することが可能です。
 3月に最終の学年末試験があり、それで卒業認定になるとなれば、たとえ推薦で決まっている生徒であっても高校を卒業しないことには進学できないので、合格に舞い上がることなく、今一度卒業に向けて努力します。
 そして、3月下旬に高校を卒業して、そのあと、4、5、6月と受験勉強をして、その上で7月に受験すれば、先取りできる中高一貫校が有利とかいう話もなくなりますし、高校を卒業して3カ月、本当に何がしたいのかをじっくりと考えてから進路を決定することができます。高校時代に多忙で留学できなかった生徒が留学したり、アルバイトをして社会体験を積んだりすることも可能です。そういう期間があって、自分の進路を落ち着いて選択した方が良いと思います。
 また、9月大学入学は世界のスタンダードとも一致しますので、海外から帰国してきた生徒はもちろん海外からの留学生もスムーズに受け入れることができます。